English / Japanese

ThinkPad X230 と思考ツール

2013-10-11

思考支援ツールという言葉があまり好きではない。
思考が頭の中で考えることだとしたら、そのことを支援または強化できるもっとも優れた方法のひとつは、単純に紙にペンで描くこと(※1)。だから、もしコンピュータを使った優れた思考支援ツールがあるとしたら、それは紙とペンのように使えてそれ以上のことができるものだろうと思う(※2)。
そういう意味では、「紙とペンの代わりになるツール」とでも言えばいいのか。単に「新しい紙」です、みたいなトーンが適当であって、思考支援ツールというのは仰々しい感じがしすぎる。

実は最近、ThinkPad X230 を導入しました。
ずっと MacBook で開発をしていたのだが、開発言語に xtend を使うようになったらコードを書いているよりコンパイルを待っている時間の方が長くなってきて、あれ?自分何やってんだろ、となって気づいたらThinkPad X230 を購入していました。でもこのマシンはほんとにすばらしい。解像度が足りない問題を除けば。

MacBook を使う以前はずっと ThinkPad を使っていたので久しぶりに戻ってきた感じです。
しばらく使わなかった間にIBMからLenovoに変わっているし、キーボードもアイソレーション方式に変わったし、ウェブ上では結構みんな文句いっているし。それで、ちょっと心配だったのですが、杞憂でした。
ハードの雰囲気としてはX240の方が気に入っていたのですが、Ubuntuを最初から使うつもりだったのでインストール実績がウェブで報告されているX230を選択しました。これは正解、Ubuntuを普通に導入しただけで、スリープもディスプレイの輝度調節もそれからトラックポインタもWiFiも自分がとりあえずのところ必要としているすべてのハードウェア関連設定は最初から何の設定もなし使えました。すばらしい。

とりえあず emacs と tamago と wnn7 personal で執筆環境を復活。wnn7 personal は最新のUbuntuでは動かないけれど、VirtualBox + VineLinux2.6 で wnn server を動かして解決しています。これだけ古い環境が用意できるのもインターネットがあればこそですね。情報やソフトウェアを温存している人々に感謝です。

...ということで自分にとっての古き良き思考ツール ThinkPad + emacs + tamago + wnn7 が復活したので、ブログを再開していこうと思います。

  • (※1) でも考えてみたら散歩する/人と意見交換する/雑談する/独り言を言うまたはラバーダックに話しかける/風呂に入る/寝るなども思考を深める優れた方法でした。それらは思考というよりアイデアを発展させる優れた方法というべきかもしれないけれど。
  • (※2) そういえば「紙の再発明」こと enchantmoon がありましたね。